ナショナルジオグラフィックやBBCのブループラネットなどを介して様々なハイクオリティーな野生動物の動画が簡単に見れる今日、ちょっとやそっとの野生動物写真では皆感動しなくなっているのではないでしょうか。

そんな中、スペイン人野生動物写真家Marina Canoによるヨーロッパ、アフリカの各地の国立公園で撮影された写真には何か驚きと野生動物写真の新時代を感じてしまいます。

すごい瞬間を撮っているのはもちろん、どうやって撮ったの？と思わせるスタジオ写真風の黒背景の動物達、、、今までに見たことがないようなアプローチが斬新です。

また、彼女のサイトから気に入った写真を直接購入でき、プリントを海外発送してくれるというサービスも目新しいと思います。

日本では写真展や個展にて、部屋に額装して飾ってみたい気に入った作品があったとしても、どうやって購入するかわからなかったり、そもそも販売していなかったりで、結局見て終わるだけという、写真を売買する文化そのものが根付いていないのですが、彼女自身がサイトを通じて自分の作品をプレゼン、販売しているというのも新しい時代を感じさせます。

クライアントから依頼された写真を撮る商業写真家ではなく、自身の設定したテーマを撮影、作品のプロモーション、販売、プリントまで行う写真家個人として生き抜いていくという道。
険しい道のりでしょうが、応援したいと思いました。

via: www.marinacano.com