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今では所狭しと高層ビルが立ち並ぶ香港。

そんな現在からは想像もできないですが、戦争の傷跡多く、再びイギリス領として独自路線を歩み始めた1950年代の香港を写真家FAN HO氏のストリートフォト集『Hong Kong Yesterday』で垣間見る事ができます。当時では高価なドイツ製カメラ、ローライフレックスで撮られた白黒写真は芸術としてはもちろん、文化記録的にも貴重なものではないでしょうか。

今では83歳となられたFAN HO氏ですが、1937年に当時東洋一の栄華を誇っていた上海で生まれ、1949年の時に家族で香港に移住しています。同1949年の中国共産党政権設立により、富裕層への締め付けが厳しくなると予想される中、希望を求めて香港へ渡る移住組と思われます。
その後、香港の急速な発展、香港の中国への返還という激変の時代の中で、FAN HO氏はどのような思いだったのか、下Modernbook Gallery での講演にヒントを見出すことができます。

筆者が生まれ育った街など30年以上経ってもあまり大きく変化していないような気がする(?)ので、こういった激変の時代を目のあたりにできる事を羨ましく思う事もあります。まあ、平和な時代を過ごしている無い物ねだりでしょう。

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Evening with Fan Ho from Modernbook Gallery on Vimeo.

All Photos © Fan Ho

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