カメラ界の双璧をなすニコンとキャノン。2013年両者が満を持して世に送り出した機種がニコン『Df』とキャノン『70D』であろう。それぞれの機種のキャッチフレーズは『Df』が”Pure Photography”、『70D』は”イチガン新世界”となっている。
具体的には、”Pure Photography”とは写真撮影に特化し、動画撮影機能を排したアナログレトロ回帰を訴求したモデルである。一方の”イチガン新世界”とは、動画撮影機能を強化し、1台で静止画も動画も満足できるクオリティーをカバーできるというものであり、両機種の方向性は全く逆であることは明らかだ。
しかしながら、両機種のメイキングビデオのロケ地がスコットランドという全く同じ場所であるのが面白い。
見比べてみると本当に両者とも似ている。時期的に先行したのはキャノン『70D』であるので、今回被ったのは単なる偶然か？、それとも同じロケ地を使う事によって、より両機種の違いを鮮明にさせようとしたニコンの戦略なのか？興味深いところである。

ニコン『Df』

キャノン『70D』

なにはともあれ、両社のロケ地として選ばれるとは、スコットランドは一回は訪れてみたくなるような魅力的な場所みたいですね。
ちなみに、昨年の大晦日に発表されたデジカメWatchの「2013年デジタルカメラ人気投票」によれば、レンズ交換デジイチの部門でニコン『Df』が1位と『70D』の8位に大きく水をあけた形となっている。2014年はどのような新しいカメラ、戦略で我々を驚かせてくれるのか、興味は尽きない。